採用のご相談をいただくとき、多くは「外への発信をどうするか」から始まります。採用サイトを作りたい、写真を新しくしたい、求人票の書き方を変えたい。
私たちはその前に、社内に向けた発信からご提案することがあります。遠回りに見えると思いますので、理由を書きます。
会社の見え方は、立つ場所で変わる
社長にお話を伺うと、その会社の魅力がはっきり出てきます。何を大事にしてきたか、どういうときに嬉しいか、どんな人と働きたいか。
同じことを社員の方に伺うと、別の言葉が返ってきます。日々の仕事の手応え、現場でしか分からない工夫、続けてきた理由。どちらも本当の姿です。ただ、同じ会社を語っているのに、出てくる言葉が違います。
採用の発信は、このどちらか一方だけで作ることができてしまいます。社長の言葉だけで作れば、立派だけれど日々の実感から遠い。社員の言葉だけで作れば、具体的だけれど会社としてどこへ行くのかが見えない。
入った人が最初に確かめるもの
採用の発信は、入社前の人だけが読むものではありません。すでに働いている方も読みます。
そして、入社した人が最初にすることは、書いてあったことと日々の実感を照らし合わせることです。ここが合っていれば、発信は続けるほど効きます。離れていれば、どれだけ良い言葉を並べても、社内から先に信じられなくなります。
だから、外に出す前に、両方を聞いておきたいのです。
やっていること
社長と社員の方、それぞれからお話を伺い、出てきた言葉を並べます。重なっているところと、そうでないところが見えてきます。重なっているところは、この会社が実際に持っている強みです。そこを軸にして、外へ出す言葉と写真を決めます。
離れているところは、すぐに埋めようとしません。まず、離れていること自体を見えるようにします。見えていれば、どう扱うかを社内で決められます。見えていないままだと、発信のたびに小さな違和感が積もります。
見た目を整えるだけでは、会社は変わりません。順序を一つ変えるだけで、同じ予算でも届き方が変わります。