会議で意見が出ない。そういうご相談をいただくことがあります。人の問題として語られがちですが、話すための材料が揃っていないだけ、ということがよくあります。
意見を言うには、根拠が要ります。根拠になるのは、たいてい数字です。そして中小企業では、その数字が月に一度、決算のかたちでまとめて出てくることが多い。会議の場に、いま動いている数字がありません。
決算書は、過ぎたことをまとめたもの
決算書や試算表は、税務や金融機関のために整えられた資料です。正確ですし、必要なものです。ただ、目的が違います。
そこには「今月の利益」は載っていますが、「どの仕事で出た利益なのか」は載っていません。「なぜ先月より下がったのか」も分かりません。会議で次の手を決めるには、もう一段細かい数字が要ります。
管理会計は、そのための整え方です。税務のためではなく、経営判断のために数字を並べ直します。
見える化、考える化、行動化
私たちは3つの段階で考えます。
見える化は、現場で起きていることを数字と事実で捉えられるようにすること。何を数えるかを決めるところから始まります。ここが決まっていない会社は少なくありません。
考える化は、その数字を比べること。先月と比べる、予算と比べる、部門ごとに比べる。比べてはじめて、数字は問いに変わります。「なぜここだけ違うのか」という問いが出れば、会議は動き始めます。
行動化は、そこから次の一手を決めること。誰が、いつまでに、何をするか。ここまで来てはじめて、数字を見た意味が出ます。
会議で起きる変化
同じ数字を全員が見ている状態になると、会話の中身が変わります。印象を述べ合う場から、事実を確かめる場になります。
発言する人も変わります。それまで黙っていた現場の方が、自分の持ち場の数字については誰よりも詳しいことに気づきます。数字は、立場に関係なく共通の言葉になります。
すぐには揃いません
ここまで書いておいて何ですが、数字を揃えるのは時間のかかる仕事です。今ある資料をそのまま並べ替えれば済む会社もあれば、何を数えるかから決める会社もあります。
ですので、まずお持ちの資料を拝見するところからにしています。中小企業診断士・税理士と組んで進めます。ご契約とご請求は当社が行います。